先日、滋賀県大津駅のアルプラザ2階にある200円均一の古本コーナーに入りました。大半はコミックなのですが、一部、単行本・文庫本などが並べてありました。コミックにはあまり興味はないので、単行本をざっとチェックしました。何か面白そうな本が無いかと探したのですが、ピンとくるものも無く、今日は収穫なし、かと思ったその時、「大ばかもん!」という背帯の文字が目に入りました。この本は、今から20年ほど前に、本学を舞台に巻き起こった騒動の、一方の当事者が書いた『平成之大馬鹿門』という顛末記でした。以前に読んだ記憶はあったのですが、詳しいところまでは覚えていなかったので、帰りの電車内で読めるかな、200円だし、と思って買ってみました。タイトルに関係のなさそうなページもあり、本学関連部分だけを、帰りの電車(約40分程度)で読み終えました。以前に読んだ時は、気にならなかったのですが、改めて文章構成という観点で読んでみての率直な感想は、随所に奇をてらった表現が多く、あまり美文というものではありませんでした。また一方的な立場ですので、どこまでが真実かは定かではありません。ただ、この本には、実在の人物が、たくさん実名で出てくるので、そのあたりは、とてもリアルでした。今は、その大馬鹿門は、兵庫県の山中にあるようで、現在、新キャンパスの整備が進む中、正門に建っていたことさえ想像できません。しかし、門は影も形もありませんが、この本の作者が門の制作に合わせて集めた敷石は、今なお図書館前から鷹陵館前にかけて残っております。
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