みうらじゅん氏が週刊誌のコラムに「今、心置きなく見れるテレビは動物モノか、旅番組ってことになってしまった」と書いていました。この文脈の背景として、近頃、安易なバラエティ番組が増えたこと、歌番組も若年層向けの選曲が多くなって、知らない曲ばかりであること、そもそも最近のテレビ番組に、面白いものが無くなったこと、などがあるんでしょうが、やはり歳をとり、それ(歳)相応の内容に共感し興味がわく、ということもあるかもしれません。
私も、みうら氏(私と同年代)と同様(ただし動物モノにはあまり興味はありませんが)テレビは、ニュース番組か、旅番組が一番落ち着きます。
旅番組の基本は、少し旬を過ぎたアイドル、あるいは渋めの中年俳優(こちらもかつての主役級のポジションから今では、そつなく脇役をこなすくらいの男優さんや女優さん)などが、レポーターなどと共に全国の絶景の地を目指して旅に出、美味しい料理に舌鼓を打ち、気持ちよさそうな風呂(温泉)につかる、また地元の人達とふれあう、という内容がメインになっています。人の楽しんでいる番組を見ていて、どこが面白いのか?、と思う人もいるでしょう。私も、若いころは、そんな見方をしていたように思いますし、今の若い方も、そうかもしれません。
けれども、他人が美味しそうに食べている映像を見ているだけ、ただそれだけでは、やはり私でも面白くありません。これらの番組の、レポーターや案内する俳優の歩く風景(食事風景も含む)がセットになっているから面白いのだと思います。そして時には、その場所についての薀蓄(うんちく)が語られます。リポーターからであったり、宿の女将さんからであったり、地元の漁師さんであったりしますが、それらの情報が面白いのです。そこにはそんなエピソードがあったのか、歴史があるのか、民俗があるのか、地形があるのか、文化財があるのか、・・・・と、テレビの向こうで話してくれます。
私らの年代になったら、もう受験勉強をすることもないし、何かの明確な目的(例えば資格取得)の為に勉強することも、まぁ、無いでしょう。しかし、勉強をすることはなくても、控えめな表現ですが、探究心、くらいは、少しくらいあるものです。これらの旅番組は、自分の探究心に火を点けてくれます。
近頃は便利なものです。旅番組を見ながら、ノートパソコンを出して、あっ、今テレビで言った言葉・地名・名前・・・・記憶にあるうちに、パパンと検索すれば、納得することが出来ます。トイレに行っていて聞き逃した話も、番組のホームページなどで大まか紹介しています。そして、一つの疑問解決から、新しい知識が得られます(ちょっと大袈裟ですけれども)。それらを義務的にやるのではなく、自分の嗜好のまま、好きだという感情のままに調べているから(しかも気の向いた時のみにしてみるので)いやにならないのだと思います。
みうらじゅん氏のコラムから、お堅い話になってしまいましたが、氏のコラムは、旅番組のレポーターに対するエッチな妄想、みたいな内容だったことは補足しておきます。
コメントをお書きください
もりもり (日曜日, 29 9月 2013 13:53)
高木君たち再結成ですか
凄いですね
なんか、うらやましい
12月7日・・年休取れるかなあ・・
sex telefon 24h (金曜日, 03 11月 2017 18:15)
blotka