東京から京都への帰途、新幹線車内の「おきまりごと」

出張で東京へ行って、その帰りの時刻が東京駅発17時前後である場合、私は間違いなく駅弁を買い込みます(もちろん車中で食べるためです)。飲み物は、缶ビール、と口直しでペットボトルのお茶、もしくは、もうちょっと酔いを進めたい場合は、ウィスキーの水割りの缶とか酎ハイなども買います。私に限らず、東京駅の夕方の下り車両には、駅弁と缶ビールを買っているビジネスマンが、相当数存在します。1車両の定員、たぶん約100名のうち、車内で駅弁を食べている人は、30人はいると思われます。ひょっとしたら半分くらいの割合になる場合もありそうです。これは男性ばかりの行動ではありません。もちろん女性も駅弁を買っています(が、サンドイッチとかパンの方もいらっしゃいます、これは「エキベン」というなんとなく男性的な語感を避けて、それでもなお、何かを口にしたい女性の行動パターンです、きっとこの方々も車内すべてが女性客ばかりなら、間違いなく「深川めし」や「牛肉べんとう」など買っているはずです、たぶん)。

 

発車時刻となり、東京駅を出ると同時に、ガサガサ(駅弁の包装紙をはがす音)、ぷしゅぁ~(缶ビール)、と車内各所から聞こえてきます。この時点では、まだ5~10名程度かもしれません(が、発車と同時のタイミングのため、けっこう目立ちます、またこの音につられて所作を開始する人も何人かいます)。山手線の有楽町駅・新橋駅を車窓から見ながら、最初の停車駅、品川駅で、これまた駅弁とビールを手にしたサラリーマンが、ドドッと乗り込んできます(都内での商談が新宿や渋谷などの場合は品川から乗車するほうが便利なので、最近めっきり乗降者が増えています)。品川駅を過ぎたあたりから、ガサガサ、ぷしゅぁ~、という音が車内各所から再び聞こえてきます。この時点では、駅弁を持ち込んだ人の大半が食べ始めることになります。早い人で、2つ目の停車駅、新横浜駅までに食べ終わる人もいれば、ゆっくりビールも味わいながら、熱海あたりまで持たせている人もいます。

 

そして、静岡あたりを走行する頃になれば、弁当+缶ビール客の大半は、深い眠りに入ります。東京駅のキオスクで、缶ビールに加え『夕刊フジ』などを買って、食後に読もうと思っている人も、「米中緊迫!全面戦争」「華原交際宣言!」といった刺激的な1面を読んだ後は、自然と読むのをやめてしまいます(お色気ページ、スポーツ記事には進めません、残念)。約小一時間眠り、名古屋駅に着く直前に、変な姿勢で寝ていたため首筋の痛み、列車内アナウンスなどで、ぼんやりと覚めます。車窓からは、河合塾1号館などのビル群がネオンサインとともに目に入り、ここは名古屋か・・・京都まであと少しだな、という気持ちになります。ここで、再び眠りにつくのは危険です。眠ったまま新大阪駅まで乗り越してしまうからです。場合によっては新神戸駅まで行ってしまうからです。そんな危険を知っているからこそ、名古屋駅を過ぎた夜の岐阜・滋賀の車窓を目を凝らして(眠気を我慢して)約30分の時間を過ごします。この30分がけっこう長いのです。最初に弁当を食べていた30分はもとより、眠っていた1時間よりも長いのです(あたりまえですが)。

 

二人掛けのE席に座っていた場合は、京都市内に入ってくれば、京都タワーがくっきり明るい姿で迎えてくれます。また3人掛けA席に座っていた場合は、アパンティのビルが見えてきます。アパンティには最上階にホールがあって、昔ここで演奏会があったなどと思いだします(今は龍谷大学のホールになっています)。京都の風景を見てホッとする反面、明日からのお仕事のことを思うと、さっきまで飲んでいたビールの酔いは一気に醒めます。

 

 

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「汽笛は泣いて」

矢野絢子

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