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寺の世話役

通称 光秀寺
通称 光秀寺
 昨日、旦那寺の檀家総会がありました。この1年間、世話役として務めてきましたが、それも昨日で終わりです。ほっとしています。
 檀家の役員は、寺総代(投票で決まる任期3年の役)と世話役(任期1年で抽選で決まる役)があります。総代のほうは、年功序列、歳の順に毎年1人ずつ交代して3年間努めます。そして昨年から私が務めていた世話役は、毎年2名ずつ、全檀家から抽選で決まります。昨年は、その前年で一巡していたので、新たに全檀家からの抽選でしたが、それが最初に当たってしまった、ということです。仕事としては、大きな寺の行事などの前に掃除したり草をひいたり、山の雑木整理、檀家からの斎米集め、除夜の鐘撞きの補助、正月の住職への檀家挨拶の受付、あと総会の準備などです。
 我々の地域も若者が少なく、高齢化が進んでいます。ほとんどは勤めを終えた年金生活者で、平日は農作業に従事している人が多く、昨年度も寺の作業が平日にあったのが、勤め人にはいちばんつらいものでした。今年度からは、前年度までに世話役をした人は、全ての人が終わるまで当たりません。しかし昨今の高齢化の事情により、檀家の数は変わりませんが、仕事が出来ない体調の人も多く、10年ほど前までは、この世話役が一巡するのは20年に1度くらいの割合だったのが、昨日数えなおすと、15年に1度くらいの割合になっているようです。今後、さらに高齢化が進めば、私が次に世話役をするのも、案外早く回ってくるのかなと思います。
 
 

2022.6.4.追記
当寺院は真言宗ではありますが・・・、一般的に、寺総代、世話役など、特に規則にあるわけではなく、慣例で行っているものです(もちろん無報酬)。今風にいえば、寺の「ボランティア」みたいなものです。こういう制度が、現代の社会で問題なく運用しているのは、ひとえに、この地が地方都市、田舎だからだと思います。

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コメント: 1
  • #1

    新人門徒 (木曜日, 02 6月 2022 21:06)

    真宗では、
    世話役とは寺院規則に決まった役職ですか?

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