人の世のはかなさを「人生50年」と喩えたのは織田信長ということです。有名な本能寺の変で、その生涯を閉じたのは49歳の年であったといいます。今では日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超える勢いです。
還暦を前にして、私を含め、同世代の友人たちにも、それなりに生きてきた証(あかし)みたいなもの(経験とか知識とか技術とか)がある、そんな年齢になってきたのかと思います。学校を出て、仕事に就き、サラリーをもらう、毎日毎日、毎年、その繰り返しを続けてきました。仕事に不満があるわけではありませんが、若い頃の自分には、こんな事をやってみたいとか、あんな仕事をしてみたいとか、考えていたことを思い出します(なんとなくノスタルジックになるもんです)。
さて、私の友人(高校の後輩)である古田光郷君は、学校を出て、社会人となってからも、音楽を続け、そしてプロになり、アルバムを出し、華々しいステージの主役となり、東京に20年以上も居て、その活動をしてきました。昨年の春に地元京都に拠点を移して、新たな活動をしています。私の2年後輩ですので、彼も、もう少しで還暦を迎えます。音楽家の道を目指した時から、今に至るまで、それはきっと楽しいことばかりではなかったと思います。けど、その道を曲げることなく、ここまで来ました。
私は素直に彼の人生(まだ終わったわけではありませんが)に拍手を送りたいと思います。そんな年齢になった自分だから、余計に、そう思うのかもしれません。この写真は、5月31日、京都市内でのライブの様子です。
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