先月、東京に立ち寄った際、渋谷駅で下車したついでに、せっかくだから岡本太郎作「明日の神話」を見に行ってきました。渋谷マークシティの連絡通路にに鎮座する大迫力の壁画です。太郎は制作にあたり1954年の第5福竜丸が被ばくした際の水爆炸裂の瞬間をテーマにしたということです。願わくば、この壁画が事故や戦火にまみれることなく永遠に、この場所で異彩を放ってほしいものです。
ウィキペディアには、制作から渋谷駅通路に設置されるまでの沿革が記載されているので、参考に引用しておきます。
<沿革>
1967年 - 岡本太郎が「メキシコシティ中心部で建設計画中のホテルに壁画を描いてほしい」と依頼を受ける。
1968年 - 製作開始。大阪万博の作品と並行して取り組み、岡本は日本とメキシコを何度も往復したという。
1969年 - ホテルロビーに壁画を仮設置後、最終仕上げに入ったが、依頼者の経済状況が悪化し、そのまま放置され、行方不明になる。
2003年 - メキシコシティ郊外の倉庫で発見、パートナーの岡本敏子が真贋を確認。
2004年 - 岡本太郎記念現代芸術振興財団内に再生プロジェクト事務局が発足、壁画修復が本格的に始動。
2005年 - メキシコにて壁画を解体、梱包後、岡本敏子が急逝。7月から愛媛県東温市で修復作業が始まる。
2006年 - 6月に修復が完了。7月7日、汐留日テレプラザにて報道陣に公開。翌日に東京汐留で一般公開。
2007年 - 4月から東京都現代美術館で特別公開。
2008年 - 10月17日、京王井の頭線渋谷駅連絡通路に恒久設置。11月17日に除幕式、一般公開開始。