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鏑木蓮『白砂』25万部

昨年末に親しい卒業生と電話した際、あの江戸川乱歩賞を取った彼(鏑木蓮さん)は、今はどうしているんですか?と聞かれました。その卒業生は私より6つほど年下、そして乱歩書を取った鏑木さんも同じ大学の同期の卒業生でした。彼らは学生時代には知らない同士でしたが、やはりニュースに出た作家として気になったのでしょう。ちなみにその乱歩賞を取ったのは卒業後15年ほど経ってのこととなります。その「今どうしているんですか?」という問いには、私が大学に残っていたから、情報として何か知っているのでは、という期待もあったのでしょう、が、あいにく私としては受賞作の『東京ダモイ』を読んで以降、何も読んでいなかったので、彼には「知らんなあ〜」と応えたのです。

 

年末にそんなことがあったものですから、少し気になり、年が明けて、初詣の帰り、京都市内の大垣書店で、鏑木蓮さんの著作があるものなのか確かめるべく文庫本の棚に向かいました。そうしたらあるではないですか、5,6冊並んでおりました。もちろん『東京ダモイ』もありましたが、その中に「25万部突破」という帯のある本を見つけました。普段はブックオフの100円コーナーの本くらいしか買わない私ですが、お正月だし、奮発して新本で買ってみるか、という気になり、その「25万部突破」の本を購入したのです。タイトルは『白砂』、奥付みたら13刷目、これは結構ベストセラーだったのかな?。

 

殺人事件があって、主人公の刑事さんが犯人を追っていくという推理小説です。さてさてこの後はどうなっていくのか、誰が犯人か、とわくわくしつつ、昨日から今朝にかけて、いっきに読みました。もちろんフィクションですが、主な舞台となっている東京周辺の他に、なんと、京都府南丹市美山町が出てくるではないですか!、おまけに私の地元、亀岡の名前も(1回だけ)。さすが我が母校の卒業生だと感心したり、鏑木氏が学生時代に、美山町と大学の交流提携事業ってあったのかと考えてしまったり、親近感を覚えながらの楽しい読書となりました。

 

 

 

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