民俗学や文化人類学で、本当の親子関係ではなく、社会関係上において一定の役割を担い、仮の親子とする習俗があります。例えば、子が誕生した際に、赤子を道端に置き、仮の親に拾ってもらう(もちろん事前に了解の上で)のを拾い親、結婚した際に両家の橋渡し役としての仲人親、子どもが成人した際に烏帽子を着ける役として烏帽子親、などがあります。いずれも、子どもの成長を願い、また家の永続性を図る意図があるのでしょう。こういう習俗は日本に限ったものでなく、ひろく世界の民族にも見受けられます。この仮の親子の関係を「擬制的親子関係」と言います。
先週の日曜日に、かつて私が仲人をした2組の夫婦(家族)が訪問してくれました。大勢いたので、鍋パーティということで、いつもの古民家はなれの座敷にて行ないました(遅めの新年会といったところです)。2組なので、この場における私の「子」は、4人、そして「孫」が5人いうことになります。大所帯での楽しいひとときでした。