イチローが、日本野球界から大リーグに渡り28年、昨晩、その選手生活に区切りをつけました。深夜の引退会見となったので、今朝の新聞やテレビニュースはイチローの話題で持ちきり、野球通の人から、そうでない人まで、多くの日本人は、彼の引退を惜しみ、輝かしい業績を称えたことでしょう。
ところで、10年ほど前、46歳の若さで亡くなられた美貌の文筆家(哲学者)、池田晶子さんは、生前、雑誌に連載のエッセイでイチローのことをいたくほめておられたことを、昨夜のインタビューを聴きながら思い出しました。言葉を選び、言葉に気を遣いながら、問われた内容に的確に、あるいは彼自身の独特の視点から、丁寧に答えている姿には単にスポーツマンのインタビューというよりも、一人の人間の生き様(哲学)を見せてくれたというべきでしょうか、敬服するのみです。