亀岡のウォール街

　昨日、図書館と銀行へ行ったついでに北町の町並みをぶらぶら散策。私が高校生だった半世紀ほど前までは、この通りは城下町亀岡のメインストリートのひとつでした。銀行を中心として、洋服屋、靴屋、菓子屋、本屋、新聞店等々、商業店舗が立ち並ぶ通りでした。なかでも際立って存在感があったのは、明治～大正の時期に国会議員（当時は貴族院議員）をしていた田中源太郎の生家です。ここは長らく「楽々荘」という料理旅館でしたが、数年前に大手料理店の「がんこフード」が運営することになったようです。源太郎は、京都証券取引所の前身となる京都株式取引所、京都銀行の前身となる亀岡銀行などを設立しました。また源太郎の事業で有名なものとして、現在のＪＲ嵯峨野線（当時は山陰線）を開通させたことでしょう。

　そんな実業家の生家の隣に現在も京都銀行があるんですね。ここは京銀発祥の地、そして北町は亀岡版ウォール街いうことでしょうか、大袈裟ですが・・・。それが今では、細々と店を開けているところもありますが、シャッター街の雰囲気です。ひとり「がんこ寿司」だけが気を吐いています。