全国には、多くの歴史的に貴重な建物があります。日本伝統の民家(茅葺の家屋など)、明治期に西洋化しつつも日本人の技術とセンスによって建てられた西洋建築。それらは、時代が経過するにともない、次第に老朽化し、解体撤去されることとなります。古い民家で貴重なものは、民家園として一か所に集め、一般の人が見学できるような施設になっているところがあります。また明治期以降に建てられたモダンな建物でも、外観やデザインだけを残して新しい建物としてリニューアルし、店舗や事務所として使われているものもあります(が、次第に少なくなりつつあるのが現状です)。どちらにしても、かつて人が住み、またそこに事務所があり、仕事がなされていた、貴重な建物の数々が、まだ日本国内にはたくさん残っております。そんな建物を、私が自分の足で歩き、ヘタクソなカメラ技術で撮影し、紹介しようとするのが、ここのページの目的です。
昔のたてもの
民家を保存収集している施設。
関西圏・西日本・東日本・歴史的まち並み
明治・大正・昭和のモダン建築。
京都・奈良・滋賀・福井・東京・その他
戦国武将の砦、日本全国の城。
丸岡城・大阪城・長浜城・金沢城 他
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。予も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひて、やや年も暮れ、春立てる霞の空に、白河の関越えんと、そぞろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて、住めるかたは人に譲り、杉風が別墅に移るに、草の戸も 住み替はる代ぞ 雛の家 表八句を庵の柱に掛け置く。
松尾芭蕉(1644-1694)「おくのほそ道」序文