· 

ハンバート・ハンバート

2006年春一番(服部緑地)
2006年春一番(服部緑地)

 男女2人(後に夫婦等)のデュオグループの草分け的な存在は、コーラスグループの赤い鳥からハイファイセットと分離した「紙ふうせん」ではないでしょうか、1970年代、ハイファイセットの躍動的なバンドとは対照的に、民謡や子守唄などを交えてしっとり聴かせてくれるグループでした。その後、「ダカーポ」や「ルクプル」などが出てくるわけです。そして、どのグループにも共通しているのは、女性がメインボーカル、男性はコーラス(どちらかといえば控えめな、部分的な、ハモリを少し入れる程度のコーラス)と、ギターの伴奏(これも弾いているのか分からない程度に控えめな演奏)に専念し、舞台の裏方として作曲やプロデューサーという役割を担っているという感じです。それらの裏方的な仕事はしているんですよ、ということで、かろうじてステージ上のメインボーカル(女性)とのバランスを保っているような感じです。が、ステージしか見たこと無ければ、隣に居るダンナは、口をパクパクしてるだけで、ギター持ってるだけで、存在感薄いなぁ!、という印象になるわけです。

 ところが、このハンバートハンバート(初めは独身どうし、後に結婚して夫婦)かつては春一番コンサートの幕前、開場時の盛り上げBGMグループみたいな存在だったのが、その後の地道な活動により、今ではライブハウスで2日間ソロライブでもあれば、即日ソールドアウト、アルバムも次々とでるわ、なかなかの人気グループになっています。昨今の春一番コンサートでも最終日のトリを務めるような存在になっています。そして、このグループが前述したグループと少し違うのは、それらのグループに特徴的な、男性側の希薄さが無い、むしろメインボーカルは女性であっても、自身の存在感を存分に発揮(コーラスだったりギターの凝った演奏)している点にあります。ステージ上の存在としては互角かそれ以上に張り合っているグループです(少ないながらも男性側がメインボーカルになる楽曲もあるし、かつて妻が妊娠休養中は、一人でハンバートハンバートを名乗って活動していた時期もありました)。

 ただし、前述したグループは、ヒット曲に恵まれ、雑誌で取り上げられ、テレビの歌番組にも出ていたし、誰もが知っているメジャーな曲が多いのに比して、ハンバートハンバートの曲がビッグヒットしたことはありません、これからそうなる可能性はあるにしても。その点は、時代背景やトレンドなどもあるんだと思います。

 私は、このグループの曲の中で特に気に入っている曲があります。ハモリのバランスが良く、リズミカルに、お互い主張し合い、耳に残る演奏を聴かせてくれる楽曲です。それは「電気グループ」というバンドの「N.O.」、カバー曲です。オリジナルとは、まったく別の曲にアレンジされ、完璧に自分たちのものにしている印象です。またギター一本でもしっかり伴奏としての存在感があります。

 耳に残る曲です。

Starting of travel

▼駅のページ 旅の始まり

JR嵯峨野線の駅 他
JR嵯峨野線の駅 他

私への個別メッセージ

こちらへどうぞ

↑公開されません

直接E-mailで届きます。
他の方にも公開してもよい内容なら↓掲示板へ。

ホーム へ戻る