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Charと関西

 『ギターマガジン』という雑誌に、音楽関係者が投票して「日本のギタリスト」ナンバーワンを決める特集が昨年あって、見事第一位に輝いたのは竹中尚人、Charでした。Charは、既に中学生の時にプロとして商業音楽業界で活躍していたそうで、その後の活躍は知る人ぞ知るです。実は私と同い年、誕生日も近いんです。

 

 先日到着した5枚組のBAHOの新譜(といっても過去の未発表音源をまとめたもの)ですが、ひととおりは聴いてはいたものの、我が家の音楽堂で、ライブよろしく、本日じっくり聴いてみることにしました(酒飲みつつ、なかなか良いです)。そしてこのアルバムにあわせて今年の夏にCharが、ライナーノート用にインタビューされた内容が掲載された冊子も読んでみました(結構なボリュームあります)。それは全編「石やん(石田長生)愛」あふれるものでした。早逝してもう4年になるのか、と思いつつ、東京のミュージシャン(Char)が、大阪のミュージシャン(石やん)とどのように出会い、ディープな大阪、関西の音楽シーンに馴染んでいったのか、とても合いそうに思えない憂歌団の面々、山岸潤史、桑名兄妹との交流やらが描かれ興味深く読みました。東京には無いボケとツッコミの文化、ブルースやR&Bが関西でもてはやされるのか、という分析もなかなか鋭い視点があります(さすがに音楽経験の長いCharですね)。

 

 そして、このノート読んで、やっと分かりました。

 

 5枚組といえども、それはCharを含めたプロデュースに関わった人々が、膨大な音源の中から、時間をかけて厳選したもののはずです。しかし私が「最初に」全編聴き通した中に、明らかに異質なテイクがあったのです。

 

 DISC-2「11.BAH0 with 家紋料 1993.3.14」、家紋料というのは、昔8・8ロックディに出て、そのユニークな風体で人気が出た「誰がカバやねんロックンロールショー(滋賀県出身)」のギタリストです。このDISC-2の11番目の曲、いう位置づけではありますが、実際のところ、曲というより、音楽漫才、音楽ギャグの連続・・・・しかも長い、長い・・・なかなか終わらない。このアルバムを未発表音源の楽曲集大成ととらえたら、この「1曲?」だけが、浮きまくっています。おそらくBAHOのアンサンブルだけを期待して聴いているファンなら怒り出すんでは、という内容です。この吉本新喜劇のような、音楽漫才の選定は、Char自らのピックアップだろうと思います。恐らく編集にかかわったスタッフからは「Charさん、これはやめといたほうが・・」「バランス悪いっすよ」てな会話もあったかもしれません。けど、このノート読んで分かったのです。Charの「石やん愛」だと。

 

 

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