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我がまち馬路

 大学で歴史学(民俗学)を学んで卒業して、かれこれ40年、研究の道を歩んだわけではありませんが、それでもテレビや新聞、雑誌などで民俗学に関連するような話題が出ると気になります。

この冊子「我がまち馬路」は、平成23年に発行された郷土誌です。亀岡市文化資料館で購入した記憶があります。学術的な市史類と趣きが違い、広く町民の方々にも読みやすいようにカラー刷り、大きな項目を見開きでまとめる工夫がされています。私は亀岡市関連の書物は出来るだけ収集するようにしていました(かつては)。

 亀岡市馬路町は、亀岡市の北東部に位置しており、大粒の小豆、丹波大納言の産地で有名です。近隣には国分寺跡などがあり歴史的な要衝にあります。

 さてこの「我がまち馬路」をパラパラめくっていると、民俗の章「教育・文化」のところに「馬路村資料調査のおもいで」という見開きページがあり、我が師、竹田聴洲先生のお名前に気づきました(買った時にはしっかり見てなかったのです、反省)。

 竹田先生には卒論を指導していただき、また卒業時には「旅人の学」という言葉を色紙に揮毫してもらいました(写真)。その数年後にお亡くなりになったのですが、民俗学の研究者として、今でも近世村落の歴史や墓制、また柳田國男の「常民」概念についての論考は、民俗学界でよくよく知られています。

Folklore:民俗学参照

 この馬路町の郷土誌によると、昭和30年〜頃、村に残る近世史料を、当時所属されていた同志社大学の研究者たちとともに、整理と分析をされ、その中に竹田先生もいらしたのです。吉川弘文館から出版された「村落同族祭祀の研究」という大著(写真・ミーハー的に持っております)は、この時の調査史料をもとにして書かれたことになります。

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