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屋根裏部屋の博物館

 2013年の秋に、吹田のみんぱく特別展の際の写真です(8年前)。この特別展のタイトルは「屋根裏部屋の博物館(渋沢敬三記念事業)」でした。

 このタイトル中にある「渋沢敬三(1896-1963)」という方は、私の理解では、民俗学者なんですが、政治経済的・一般的には、著名な財界人であり、もと日銀の総裁、大蔵大臣までやった方、麒麟が来るから惰性的に大河ドラマを先日視聴された方(私もですが・・・)は、うすうす感じられているかと思いますが、そうなんです、ドラマの主役である渋沢栄一さんのお孫さんなのです。

 もともと頭の良い方だったのでしょう、若い頃には動物学者になるべく勉学に励まれたようですが、お爺ちゃんである栄一さんに土下座して懇願され、経済界への道(まずは東京帝大経済学部から銀行マン)へと進まれました。が、もともと学究肌の敬三さんは、民俗学者の柳田国男らとの出会いで、経済界に身を置きつつ民俗学・民族学の分野でも功績を残されました。まぁお家がお家ですから、資金も豊富にあったでしょう、自宅の2階に、郷土玩具・民具などを収集し展示する私設博物館を造ってしまわれました。民俗学では、それを指して「アチックミューゼアム」と習います(私も学生時代に知りました)。アチックとは屋根裏部屋なので、このみんぱくの特別展のタイトルに流用されたということなんです。吹田のみんぱく(国立民族学博物館)は、梅棹忠夫さんが造ったように思われておりますが、そもそも「日本に国立の民族博物館を」と提唱されたのは、この渋沢敬三さんなのです。私もこの機に「音楽堂」を「あちっくmusicみゅーぜあむ」に改名しようかな。

 

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