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アンコンシャス・バイアス

2年前
2年前

  その昔「噂の真相」という月刊誌があって(現在は廃刊)、学生時代に買春していたという記事を名誉毀損で訴えた元政治家がおりました(買春の事実は証明されていたものの、警察も証拠採用を躊躇し、結局和解となった裁判)。その元政治家で某組織委員会会長の女性軽視発言が先日来話題となっております。

 さて今朝のラジオ番組(またラジオかい!そう、わたくし情報はいつでもラジオからが多いんです)の「三宅民夫のマイ朝!」で東洋大学の社会心理学科教授・北村英哉さんが、この発言は「アンコンシャス・バイアス」によるものと考えられますと解説されておりました。「アンコンシャス・バイアス」とは「無意識の・偏見」と訳されているようです。その人の経験した過去の価値観や知識・信念などが、無意識のうちに言葉や行動として表れることを言うようです(ただしこの無意識の思考作用は物事を素早く判断する人間にのみ備わった優れた能力なのだそうです)。北村先生は、この「無意識のバイアス」は、日常的に我々も起こしているものだと言われています。委員長の例にも近いですが例えば「子供さんのいる家庭の女性には残業命令を控える」など本人に気を遣ったつもりで無意識に判断しているようなことが挙げられるそうです。

 私が所属している西本梅バンドは、この1年、コロナで活動自粛するまでは、地域の高齢者の集いなどで定期的に演奏活動をしていました。が、主なレパートリーが戦後の昭和歌謡や童謡・唱歌なのです。しかし、よくよく考えてみれば、後期高齢者といわれる75歳前後の人たちは、よほど音楽が嫌いで無い限り、ビートルズやストーンズをリアルタイムで聴いていた世代なんですね。「お年寄りの施設では皆で童謡歌うのが良い」というのは我々自身の中に持つ「アンコンシャス・バイアス」なのかもしれません。そんなに大きく迷惑な事ではないとは思いますが。

 私もあと10年もすれば後期高齢者、そんな世代の集まりに慰問に来てくれた若者が童謡を演奏してくれるのも微妙に耐えがたいかと思いますが「ちょっとおにいさん、ディープソウルの名曲 That's How Strong My Love Is やってみてくへんか!」という年寄りも困ったものかもしれません。

 

 

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