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未来への遺産 シルクロード

 朝から夕方まで庭の不要木の伐採と片付け運搬等々、夕方、終わって音楽堂にてビール飲みつつ、なにげなくテレビつけたら「未来への遺産4Kリマスター」というのを放送しておりました。東大寺の法要、大仏の大写しから、はるか昔のはるか遠方(ペルシャ・ローマ)から伝来された宝物から始まりました。ついでに観たつもりが、離れられなくなって、1時間、最後まで鑑賞。制作は1975年ということですので、45年ほどまえの番組(シリーズ)でした。4Kリマスターとはいうものの、画質はけっこう荒く、また画面比率も昔のテレビのまま、四角いまま、しかし、無骨なナレーションと淡々と流れる文化が交流したシルクロードの遺跡などの映像に、現在の視聴者におもんばかったような番組にはない、格調高さ、アカデミックな編成でした。思わず、缶チューハイをもう一缶、となりました。

 いまさらながら納得したのは、文化の交流は、シルク(東→西)だけではなく、ガラスなどの工芸品(西→東)、そして美術や思想(仏教ほか)などがもたらされたという点です。シルクロードは「道」ではありますが、途中にある多くの難所、砂漠(タクラマカン砂漠ほか)や山岳地帯(天山山脈ほか)を通らないと行き来できなかったわけで、そこには整備された道などは皆無であった、という点です。砂漠で道に迷い絶命、山岳地帯で滑落して絶命・・・無事に通過した者のほうが少なかったそうです。そんな過酷な途上を、壊れやすいガラス製品を運ぶわけですから、東方の果て、日本にもたらされたのは奇跡というほかはないのです。しかも現在それらの文化財(ガラス製品)は、中国にも残っておらず、この日本の正倉院御物数千点の中の数点のみとなっています。大半は国宝であり、20年ほどまえに世界文化遺産にも選定されています(奈良県の文化財全般として)。しかし、正倉院に残るこの宝物は、世界文化遺産という大括りな指定ではなく、世界遺産または世界宝物として、1つ1つを指定しないといかんのでは、なんて思いましたね。

 

番組ページ

NHK BSP 未来への遺産(10)「壮大な交流(Ⅰ)-シルクロード-」

 

 

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