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豊かで便利になった今の時代

中学3年時・東京への修学旅行 1970
中学3年時・東京への修学旅行 1970

 50年前の中高生。勉強や部活といったルーティンは今の世代とあまり変化はないでしょう。しかし、何が変わったのかといえば、今の時代は、すさまじいほどの情報量とモノがある社会だということではないでしょうか。

 

 いろんな情報、コミュニケーションツール、ネットワーク・・・、その入手方法は、新聞・テレビ・ラジオくのらいしか無かった頃とは違い、携帯電話・パソコン・スマホ・タブレット・街中にあふれるさまざまな媒体からは、個人的にアクセスして得るものから、知らず知らずに身の回りから、社会からやってくる途方もないメッセージ等があります。当然、かつての花形であったテレビやラジオなどの存在感は少なくなるばかりです。

 

 1970年頃の若者も、いろいろな人生の節目(進学・受験・恋愛)に悩んでいたことでしょう。そのこと自体は今の若者も同じでしょう、けれども前述した情報機器の進展が、さまざまな局面で良くも悪くも影響を与えます。ある知識人は、この流れを人類の獲得した恩恵であると解釈していますが、一方で弊害と捉える考え方もあるのは、現実に起こっている事件や社会病理などと、情報機器の便利さ機能性などを比較した結果で、どちらかの影響力の大きさによって分かれるのかもしれません(この対比を単に科学的に客観的に分析できるのかはひとまず横に置かねばなりません)。

 

 中学生だった私。いろいろなことに悩んだり喜んだり希望を抱いたり失望したり諦めたり・・・・そんな時に少しでも心を豊かにしてくれたのは、書物であったり、映画であったり、テレビドラマ、アニメ、そして深夜放送ラジオだったのです。ラジオ番組の有名なディスクジョッキーが、いろいろな話を提供してくれ、聴取者からのリクエストハガキを読んだり、お悩み相談に応えたり、それらを聞くことで自身も投稿し相談した人の疑似体験をしていました。深夜0時を過ぎ、明け方に近い頃まで、一応机の前に参考書も置いてはいるものの、流れるラジオの声に耳を傾けていました。たった一人、悶々としながら、ひたすらラジオを聞く、・・・なんて切ない寂しい光景なんでしょうか。

 

豊かで便利になった今の時代にふと思いました。

 

 

 

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