1989年のヨーロッパ・チェコスロバキアで起こった「ビロード革命」に、その名前と同じ名を持つアメリカのロックバンド「ベルベット・アンダーグラウンド」のアルバムが関わっていたことは、あまり知られていないそうです。
先日放送されたNHK『映像の世紀』で、当時、チェコの劇作家・ヴァーツラフ・ハヴェル(後のチェコの大統領)が、アメリカから持ち帰ったそのアルバムが、後のムーブメントに多大な影響を与えたことが解説されておりました。
ベルベット・アンダーグラウンドのアルバムは、有名なアメリカの画家・アンディウォーホールのバナナの絵が印象的です。アルバムの中でもパンク調の「I’m Waiting For The Man」は、リーダーのルーリードが、同性愛者であることを宣言し、当時のアメリカの保守的な世論に反発して歌ったようで、その精神が「ビロード革命」にもつながったようです(ルーリード自身は、その時点では、革命につながったこの事実を知らなかったそうです)。
NHK番組HP ヴェルヴェットの奇跡 革命家とロックシンガー