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ハロウィンとお火たき行事

ハロウィン、あるいはハロウィーンは、毎年10月31日に行われる、古代アイルランドに住んでいたケルト人が起源と考えられている祭りである。現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャをくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。《中略》ケルト人の1年の終わりは10月31日で、この夜は秋の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた。死者の魂は、幽霊や妖精、悪魔などの姿をしており、家に戻ったときに機嫌を損ねないように食べ物や飲み物を用意しておくのが伝統である。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 

 

今日の夕刻のNHKのローカル番組・ニュース630 京いちにちの「京の歳時記」のコーナーで、秋の実りに感謝し厄よけなどを祈願する「お火たき」を紹介していました。解説は毎度おなじみの佛教大学の八木透先生(=竹田聴洲先生の弟子→私もその端くれ)。八木先生は、江戸時代の年中行事絵巻物の「12月あそび」に出てくる神輿や供え物の様子は、この「お火たき」のことであろうと、そしてそもそもの起源は、宮中行事である新嘗祭に由来すると流ちょうな語りをされていました。

 

そもそも11~12月のあたりは、収穫を終えた季節、そして冬至に向かう時節柄で、太陽のあたる時間が短くなる季節となります(エネルギーが渇望していく時期)。そこで、人々に「火」を焚くことで活力を与え、来季の作物のエネルギーを蓄える、という意味合いがあるものと思われます。

 

私が学生時代に卒論のテーマにした「亥の子行事」も、子供達が家々を回って、各家の庭を藁つとで叩き、地面に活力を与えます。これも11月の行事です。それら日本の農耕儀礼を見ていると、地球の裏側で行われているハロウィンの行事にも共通項があるように思います。Wikipediaで説明されている「幽霊」は、日本でいえば、農耕の来訪神であり、亥の子行事で家々を回る子供達(神が憑依)のことと同じだと考えられます。また12月に西洋で行われるクリスマスについても、本来は冬至などの時期に、弱まった大地に活力を与え、地力を復活させる民間の行事が、キリスト教と習合した結果とも言えるでしょう。

 

渋谷の交差点で大騒ぎしている若者達にも、活力を与える当地の神が憑依しているのかもしれません。が、くれぐれも事故のなきよう、お願いします。

 

写真は、本日雨天のため、ウォーキングをガレリアかめおかで実施した際に撮ったものです(ハロウィンは昨日なんだけどまだ片づいていないのかな?)。

 

 

 

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