今年の3月に、保津川下りの船が転覆、2人の船頭さんが亡くなるという事故がありました。あれから3ヶ月半、安全対策や事故防止について、さまざまに取り組んでこられ、昨日、再開されたことをニュースで知りました。
本日も暑い日ではありましたが、バイクを走らせ、保津川周辺を見てきました。乗船場の駐車場にバイクをとめて、川土手を散策、再開2日目で、お客さんを待っている船が数隻ありました。川の上流には、かつての乗船場(現在は商工会館)が、いよいよ解体間近、という様子。
そして歩いている土手に『夏目漱石 明治四十年春 保津川清遊記念碑』と記された石碑を見つけました。裏側には次のような説明が書かれていました。
「明治四十年四月八日、漱石は保津川下りで保津峡谷の激流と景色に接し。ひとときの清遊を楽しむ。『虞美人草』に船頭の巧みな竿さばきが描かれている。教職を辞し作家として新たな船出をしたその時、保津川舟運も荷船から遊船へと大きく転換した。奇遇な縁を感じつつ、ここに漱石の保津川清遊記念碑を建立する。平成二十二年三月吉日 京都漱石の会」
この石碑自体は最近建てられたもののようですが、漱石が乗船していたとは歴史を感じます。