· 

「立ち小便」は・・・

 昨日の「朝日新聞朝刊」に「やっぱり『京都ぎらい』」というタイトルでのインタビュー記事が掲載されていました。話者は、国際日本文化研究センター所長の井上章一さん(私と同い歳・学歴も経歴も違いますが書かれている内容や同時代風景に共感するところが多々あります)。全文をコピーするのは、問題あるので、そのインタビューの一部分を紹介します。「→」以降が井上さんの話です。

 

 

記者:今春の文化庁移転について・・・?

 

→ 中央省庁の移転は安倍政権による「地方創生事業」の目玉政策だった。が京都は「地方」ではないと「〈地域〉創生事業」に変えさせた、しょうもないことにこだわる行政やなと感じています。

 

→ 国宝や重要文化財の多くが東京にあり、著作権問題などの対応を考えると東京にあったほうがいい(=移転に抵抗する意見)、要するに来たくないんやろな。京都への赴任は「都落ち」なんやろうなと。

 

記者:風俗史の面白さとは・・・?

 

→ 例えば「立ち小便」という言葉は、女性の小便もさしていました。戦前まで、公衆便所は少なからず男女共用で、男は壁に向かい、女は壁を背に立って、一緒におしっこをしていました。良き肥料を得るための、公衆便所は男女共同参画社会だったんです。

 

→ 戦前のプールは、男女で遊泳時間などを分けていました。かたや温泉は男女一緒です。時代も進み、今度はプールが男女一緒、温泉は男女で分かれました。男女の配置を例にとりましたが、今の常識にも歴史的な起源があります。そこを見きわめるのが風俗史ですね。

 

 

以上、記事の面白いところをかいつまんで紹介いたしました。私は田舎育ちですので、このインタビューの話に出てくる「立ち小便」の件、戦後、昭和30年代でも、あちこちで目にしたものです。身近では祖母がそうでした。

 

 

 

Starting of travel

▼駅のページ 旅の始まり

JR嵯峨野線の駅 他
JR嵯峨野線の駅 他

私への個別メッセージ

こちらへどうぞ

↑公開されません

直接E-mailで届きます。
他の方にも公開してもよい内容なら↓掲示板へ。

ホーム へ戻る